葬儀の風習・マナーは地域により異なります。今回、通夜後の食事、お香典についてご説明します。
お通夜の後の食事の違い
宇都宮(主に関東)ではお通夜の後、参列者全員に食事を振る舞います。これを通夜振る舞いと呼びます。
多くの人に料理をお出しするので、オードブルやお寿司などを大皿で用意することが一般的です。参列者は一口でも飲み物や食べ物に手を付けるのがマナーとされています。
一方関西では、参列者はお焼香などを済ませてお通夜が終わった後、そのまま帰るのが通例です。食事は親しい知人や親せきのみで行うのが通常で、関東のような通夜振る舞いはありません。
お香典の違い
葬式では香典の受け渡しを行います。それは関東と関西でも同じです。
しかし、近年の関西では、香典の受領を断っているケースが増えていると言われています。その場合には、会場内に香典の受け取りを断る旨の表示がありますので、素直に香典の受け渡しを控えましょう。もちろん四十九日の香典返しもありません。
この香典お断わりの風習については諸説ありますが、後日の香典返しが大変だからということが関係しているとも言われています。
また、香典袋には水引がありますが、その色にも違いがあります。
関東では白黒(または銀色)、関西は白黄(または銀色)です。しかし、関西の中でも奈良県は例外で白黒を使用します。
地域よって水引の色に違いがあるので、香典を用意する前には親戚や葬儀施行業者などに確認をしておきましょう。