葬儀を行うまでの日取り
宇都宮(主に関東)では逝去から3、4日後に葬儀を行うことが多いです。これは式場・火葬場・宗教者などのすべての段取りがつかなくてはならないというのが主な理由となっています。(首都圏では希望の日時で火葬場を取れないという背景が大きく影響しています)そのため、関東ではご逝去から数日後に葬儀を行うのが一般化しています。関西では比較的火葬場を押さえやすいので、亡くなった翌日、または翌々日にはもう通夜を行うというのが通例です。関西から関東へ引っ越した方は、亡くなってから数日待つということに驚かれるかもしれませんが、その分、故人とのお別れの時間をゆっくりとれるという利点があります。
火葬後の収骨
火葬の後に故人の遺骨を拾うことを「収骨」と呼びますが、ここにも違いがあります。宇都宮(主に関東)では、斎場で遺骨を全部拾い、持って帰る収骨に対し、関西では5寸程度の骨壺に主要な部位(足・腰・胸・腕・喉仏・頭)を拾い、残りは斎場で引き取って供養してくれます。関西ではお骨をすべて拾うのではなく足・腰・胸・腕・喉仏・頭の部分だけを拾います。そのため骨壺は小さく作られています。
関東と関西の葬儀における慣習の地域差をご紹介しました。細かな部分で異なることはまだありますが、ここで紹介したことが主な相違点となります。関東と関西で葬儀の関する違いがあることを知っておき、いざというときにも驚かないようにしておきましょう。