2020年10月06日
読経は住職によって仏教の経文を音読し、経典に書かれている内容を聞いて理解するという意味が込められています。読経を行うことによって、故人は現世の苦しみから逃れて成仏できると言われているため、仏教のお葬式ではなくてはならないものです。ちなみに、神道では説教や読経は行われませんが、祭主(神主)による祝詞(のりと)の奏上があります。キリスト教では神父(牧師)によって説教が行われます。
読経は経典を理解しつつ実践し、他者への布教を目的にする場合と、通夜や葬儀・告別式、火葬、法事などで祈祷を目的に行われる場合があります。法要における読経では、読経によって得られた徳を故人へ回し向ける「回向(えこう)」の考えによるものとされています。読経はまた、日常の生活において各家庭で行われることもあります。読経を日常的に行うことで仏の教えを心に刻んで功徳を得、より良い毎日を送るための方法としても活用されています。