最近広がってきた「家族葬」について
最近よく聞くようになった「家族葬」についてお話したいと思います。家族葬とは、一般葬と異なり、広く告知せずに、家族を中心とした儀式や習慣にとらわれないお葬式のことを指すと考えています。
よく「精神的に楽な負担を減らすことができるお葬式」と表現されるようですが、一般の呼ばれなかった人への配慮が必要であり家族葬を行っても何かと精神的な負担はかかります。やはり先述の通り、「故人・家族を中心とした儀式や習慣にとらわれないお葬式」という表現のほうがしっくりくるようです。
著名人の葬儀も「家族葬」と表現されることが増えましたが・・・
2019年の7月にSMAPや嵐を輩出したジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さんの葬儀は「家族葬」にて執り行われたという報道がありました。
家族葬と聞くと親族だけで行ったというイメージですが、ジャニー喜多川さんを尊敬するジャニーズ事務所のメンバー150人での葬儀を行ったということです。その葬儀に参列したのは、近藤真彦さんや木村拓哉さん、TOKIOのメンバーやなども参列したそうです。生前、ジャニー喜多川氏は、事務所のメンバーを息子のように家族同様に接しており、事務所のメンバー=家族であるため「家族葬」と表現したそうです。
また、2022年亡くなったお笑い芸人トリオ「ダチョウ倶楽部」のメンバーの一人、上島竜平さんの葬儀も「家族葬」と報道されました。
しかし、タレントの有吉弘行さんのラジオでは、「(上島さんのお葬式は)家族葬でやろうって決めたんだけど、やっぱりみんな『オレも家族だ』って、いっぱい(参列者が)来るんだよね。そりゃ、会いたいよね。」と話しており、親族だけでなく生前に付き合いのあった芸能人やタレントを含めたお葬式だったようです。
家族葬って何人ぐらい?
先ほどの著名人の方の例から分かる通り、”家族葬”といっても人数が決まっていたり、血縁関係が決まっていたりといったルールがあるわけではありません。コロナ禍により、多くの人数のお葬式をすることは難しくはなっていますが、生前に「誰を呼ぶか?」といったことを考えておき、リスト化しておくことが必要かと思います。
いかがだったでしょうか?
結論ですが、家族葬も一般葬に明確な差はありません。先述の通り、家族葬は「故人・家族を中心とした儀式や習慣にとらわれないお葬式」を行うことができ、負担を減らすことができたり、少人数での葬儀を行ったりするものではありません。
大切な方がなくなった後に、葬儀のことを考えるのは、精神的にも体力的にも大変です。私たち、市民ホールグループは、宇都宮で葬儀を行う方をサポートさせていただきます。ご不明な点や心配な点がありましたらお気軽にご相談ください。